蝶の観察記録(2009年)
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西久保田んぼを主体とした狭山丘陵周辺の蝶の観察記録及び、奥多摩や山梨県などへ遠征した記録を日記風に掲載します。(西久保田んぼ周辺以外の蝶の観察記録はこちらへNew

9月5日(土)
晴れ
狭山丘陵

例年の事ながら、身近な蝶の観察記録が暫く振りの更新となってしまった。
今日はホソオチョウのポイント周辺を散策して、ウラギンシジミの幼虫を探してみた。
この幼虫は、クズの蕾や花を食べて成長する。クズの花は、赤紫色をしているため、幼虫はそれと同色に体色を変化させカモフラージュしている。花穂を丁寧に探すと様々な色彩の幼虫が見つかった。
この付近では、アカボシゴマダラもしばしば見掛けるため、エノキを探してみるとすぐに幼虫が見つかった。

4月19日(日)
晴れ
西久保田んぼ他
田んぼは、たくさんの学生が田起しをしていたため大変賑やかであった。それを横目に林に入ろうとしたとき、ふと視野に入ってきた白い蝶に釘付けとなった。なんとホソオチョウだ。ここで確認するのは初めてで、昨年も見かけたという情報は聞いていたが確証はなかった。ウマノスズクサも自生しているが、それほど多くない。本来の発生地は、ここから直線距離にして1km以上離れている。残念ながら途中で見失ったため、撮影は叶わなかった。
再び姿を現すことを期待して林縁を歩いていると、コナラの幼木でオオミドリシジミの幼虫を発見。その後、ツマキチョウなどを撮影してホソオチョウの発生地へ向かった。
ポイントにはすでに採集者の姿もあり、余り期待は出来なかったが、比較的新鮮なホソオチョウを見つけることができた。
4月12日(日)
晴れ
西久保田んぼ
ミヤマセセリの産卵を撮影しようと、田んぼの近くの萌芽更新した斜面に向う。
途中、アカボシゴマダラの幼虫が越冬していたエノキの若木を確認すると、2m程の高さの枝にその姿を発見した。すでに体色も緑色を帯び始めている。
付近の下草刈りした斜面には、越冬後のムラサキシジミがかなり見られた。その中に偶然コツバメを発見し、運良く撮影できた。
ミヤマセセリの産卵ポイントでは、たくさんの個体がクヌギやコナラの幼木にまとわりついている。暫く様子を伺いながら待ってみるが、産卵に至る母蝶を見掛けない。同じような行動をとるにも惑わされ、結局産卵シーンは撮影できなかった。
3月21日(土)
晴れ
狭山丘陵
撮影仲間と狭山丘陵を歩く。
ミヤマセセリを求めて、例年その発生が早い狭山湖付近まで足を延ばしてみるが、確認できたのは一頭のみ。期待したほど発生していなかった。越冬後のテングチョウやキタテハは個体数も多く、目障りなほどだ。林道沿いの水溜りを覗くと、トウキョウサンショウウオの卵嚢もかなり見つかり、例年にない早い産卵だ。
エノキからオオムラサキやゴマダラチョウの越冬幼虫を探すと、落ち葉を2枚程めくっただけでオオムラサキを発見でき、見つかる割合もオオムラサキの方が多い。西久保田んぼ周辺などに比べ、この辺りではオオムラサキの個体数も多いのだろう。
丘陵内を散策後、田んぼに向う途中、ブログ仲間のH氏にバッタリ出会い、その後の探索をお誘いする。田んぼの奥の開けた斜面でミヤマセセリの登場を待っていると、陽だまりを飛ぶ複数個体が見られ、雌の発生も確認できた。すでに樹液を出しているコナラには、キタテハやルリタテハもやってきている。時折キアゲハの姿も見られた。
1月3日(土)
晴れ
西久保田んぼ

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今年初めての観察に出掛けてみた。まずは田んぼの周囲に自生するイボタからウラゴマダラシジミの卵を探してみると、例年になくすぐに3卵塊ほど探すことが出来た。ミドリシジミも探してみると上流部でたくさんの卵が見つかった。また、昨年12月に越冬を確認していたアカボシゴマダラの様子を観察すると、同様に枯葉の裏で越冬する幼虫が確認できた。