相棒のK君
アイノミドリは、ミズナラやコナラの高所に産卵するため、木登りが必須であり、単独での採卵行は危険を伴うため、必ず相棒を伴って行くことにしている。毎年この重責を担って頂いているY氏のいとこのK君。車のキャリアには脚立を積載。白いライトバンに脚立とくれば、職人が現場に向かう出で立ちだ。

アイノミドリシジミの採卵
アイノミドリの産卵位置は、産卵木の高所と述べたが、ただの高所ならどこでも産卵するとは限らず、木の選り好みも激しい。端的言うなら「林縁の目立つミズナラやコナラの高所の頂芽に好んで産卵する。」そのような訳で採卵には、脚立、高枝バサミは必需品、それと木登りと良きパートナーが必須である。

アイノミドリシジミの卵(2003.3.29 勝沼町)
ゼフィルスの卵の中でも最大級の大きさ。とは言っても直径は1mm程度。細かいヒダに覆われた純白の卵は、他種と間違えることなくそれを手中に収めた時の喜びは、木登りの苦労など忘れてしまう。

ウラミスシジミの卵(2003.3.29 勝沼町)
日当たりの良い林縁、コナラなどの中・下段の空間に張り出した枝の休眠芽に産卵されている。あまり標高の高い場所は好まないようであるが、柳沢峠付近でも結構見つかる。