高根田んぼ

西久保田んぼの西方約1km、隣町である東京都瑞穂町にあって、西久保と同様、狭山丘陵に水源を発する谷戸が高根田んぼである。広さは西久保と同程度で谷戸の幅はやや狭い。 長い間立ち入りが出来ないような状態が続き、自分としてもここ10年は足を踏み入れたことはなかった。
2006年末より東京都が湿地の整備を行い、2007年6月1日に公園として開園した。 この整備によって今後、生態系がどのように変わっていくか見守って行きたいと思う。

高根田んぼでは、西久保田んぼと同様の動植物が見られたが、ゲンジボタルやトウキョウサンショウウオは西久保以上に生息数が多かった。蝶類ではコムラサキを1993年6月12日に確認している。西久保には生息するミドリシジミについては、ハンノキが少ないためか未確認。

整備前(2006.3.6)
長い間手入れがされず、一時残土置場などにもなって乾燥化が進んでいた湿地。
整備中(2007.1.7)
重機が入り徐々に整備が進む。
整備後(2007.12.7)
ベンチなども設置され公園化された。広範囲が芝生化されてしまったのは、生き物などの生息環境として余り好ましくないように思う。
整備された溜池(2007.10.6)
田んぼは復元されなかったが、5箇所ほどこのような溜池ができてトンボや水生昆虫などの復活が期待できる。湿地の周りにハンノキやヤナギなどの湿地を好む樹木が植栽されると良かったのだが・・・