クロコノマチョウの蛹(午後1時15分撮影)
羽化が近くなった蛹は、翅表の色彩が良く確認できる。両氏によると、午前中はもっと黒っぽく、翅の模様がさらにはっきり確認できたと言う。蛹の殻と成虫がはく離し始めると、次第に不透明になってきたようだ。それでも翅表の色彩はっきり確認できる。

クロコノマチョウの羽化(午後2時06分撮影)
待つこと約1時間、近くのベンチでH氏と話し込んでいた時、突然Y氏の「羽化しますよ!」の声に呼ばれて、慌てて確認すると蛹が割れ始めている。待ちに待った瞬間だ。見る見る間に蛹が割れて羽化が始まった。

クロコノマチョウの羽化(午後2時07分撮影)
蛹が割れてから約1分程、あっと言う間に体が抜け出してしまった。蛹殻の付いているジュズダマの葉にぶら下がると、翅を伸ばし始めた。翅が伸びるのも実に早い。

クロコノマチョウの羽化(午後2時18分撮影)
翅が伸びてくると、時折身体を揺さぶったり、翅を少し開いたりしている。翅に体液を送っているとのこと。羽化が始まってからここまで約10分、感動的シーンに立ち会えた。