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 本当は分かってる。
 二度と戻らない美しい日にいると。

 (小沢健二『さよならなんて云えないよ(美しさ)』より)


 戯れ言

 なんだかここ数年で色んなことを諦めるようになった気がする。
 それは妥協ですらない完全な諦め。
 足掻くことの格好悪さだとか、そんなことは気にならない。
 認めることと諦めることの意味が混同してしまったような。

 端数を切り捨てることに抵抗を感じなくなった。
 小数点以下ゆえに、抹殺される小さなこだわり。
 やがてそれが1となり、全てとなる日が来るだろうか。
 それこそが完全な個だ。
 それこそが完全な孤独だ。

 どこまでも統一されずにいたい。
 五本の指が二つの腕に繋がれているように、とりとめのない思考のように。
 分岐して、分岐して、それを含む己で在りたい。
 切り捨てるには全てが惜しい。
 指先の感覚まで、諦めてしまいたくはない。

 不安に安堵するような、そんな不安定さを。
 あるいは、飽和することを求める渇きだとか。
 満ち満ちた満ち足りなさ。
 それを求めるひとつひとつを。

 あなたは笑うだろうか。


 本日のスープ

 ……といえば、言わずもがな大泉洋ですよね?
 北海道が生んだローカルスター、地元のキラ星こと大泉洋ですよ。
 その大泉が先日、スタビと組んでシングル『本日のスープ』を出し、
 オリコン上位にランクインしたのは記憶に新しいと思います。
 で、今日はその『本日のスープ』の話。

 もともと、この曲は『札幌の歌を作ろう』という企画から生まれたものでした。
 歌詞の中には「この街」という単語がやたら出てきますが、これは札幌を指しているわけです。
 で、この曲の歌詞を書くに当たって、大泉はあるモノを歌の中に取り込みました。
 それが『本日のスープ』、
 つまりは、当時の大泉が大ハマリしていたという『スープカレー』だったのです。

 さてさて、一部の方はなんで永瀬が今さらこんな話をするんだろう、とお思いでしょう。
 本日のスープのCDが発売されたのはもう半年も前の話。
 流石に話題性があるとは思えませんし、スープカレーの話も有名。復習する必要も感じられません。
 じゃあ、なぜ永瀬がいまこの話を持ち出したのかと言いますと、ちゃんと理由があるんです。
 それは何かと言いますと……

 今日、やっとスープカレー食べました。

 という報告があったのですよ。
 あっ、今あからさまに「そんなことかよ」とか思いましたね?
 五月蝿ぇ、このやろう! 人の日記を読むってそういうことだよ!
 でまぁ、スープカレー食べましたよっと。どこで、……って、家でですよ。
 いや、そうなんです。そう、これを言えばいいんだね。
 これ大事っす。
 あのですね、スープカレーが流行ってるのって北海道なんで、関東じゃ食えないんですよ。
 北海道行かなきゃ美味しいスープカレーには出会えないんですよ。
 でもね、それをおうちで食べたんですよ。北海道にも行かずに。自宅で。簡単に。
 どーゆーことだッ!……っていうのが今回の本題。

 とにかく、つべこべ言わずにコレを食え!

 そう、それが言いたかったのです。
 もう言いたいことは言えたので眠くなってきました。あはは。
 あ、そうそう大事なこと忘れてたね。味は普通でしたよ。普通に美味しかった。
 大きめ野菜でいただくのが美味しくする秘訣と見ました。お試しアレ。

 ちなみに、俺が食べたコレは姉上が発売日前にイベントで買ってきたものです。
 お台場で行われた大泉洋トークショーで。
 あれ自体がスープカレーの宣伝だったのかな? よく知らん。
 発売日前に食べて感想を述べる、という優越感を味わえばよかったよ。羨む人いないけど。


 AC5

 なんだかむしゃくしゃしていたのでやった。
 まさかこうまでハマるとは思わなかった。
 今は(更新をサボって)申し訳ないと思っている。

 以上、永瀬容疑者の発言より。


 ソルファ

 タイトルはASIAN_KUNG-FU_GENERATIONの新譜より。
 ヘビーローテーションです。『リライト』が格好良すぎます。
 『君の街まで』も大好き。がー、アジカンがこんなに格好いいとは思わなかった。
 てか、「起死回生」って言ってたのね。「きしかっせー」にしか聴こえないよ@リライト

 リライトで思い出したけど、
 ノート機を整理していたらNOVELに掲載している『壁』の試作品が出てきました。
 せっかくなので↓に貼っておきます。
 こりゃ献上できないわな、といった感じ。恥さらし。


 世界

「あー、しんどい。眠い。死にたい」
 低い天井を見つめたまま、無気力にそんなことを呟いた。世界は声を忘れ去り、いくつかの光だけを残して眠りについてしまっていた。午前3時。ただ俺の声だけが世界をあてもなく彷徨っている。出口はどこにもなかった。俺の言葉も、俺自身すらも、どこかに行くための扉を持っていなかった。
「あー、ウソウソ。やっぱ死ぬのはナシ」
 ごろん、と寝返りを打つ。誰にも触れていなかったシーツは程よく俺の体を冷やし、俺を眠りへと誘おうとする。既に瞼は閉じられていた。世界は闇に埋没していた。歌うことを忘れ、輝くことさえ忘れた世界。
 たとえば、と思う。
 確かに世界は全てを忘れ去ろうとしていた。風も太陽もコンクリートの重苦しさも、何もかもが世界から忘れ去られようとしていた。その中にあって、俺は世界を忘れるだろうか、と。俺は世界を覚えていられるだろうか。
「……馬鹿馬鹿しい」
 思考を言葉が否定する。本当に馬鹿馬鹿しい。そんなもの、誰が覚えていられるというのだろう。誰だって世界のことなんて忘れている。みんな自分自身のことで精一杯なのだ。世界は何時だって俺の知らないところで回り続ける。世界に意思があるとすれば、彼は完全な自己中心主義者だろう。事実、彼はいつだって中心にいる。
「寝よ……」
 そして、俺はようやく思考を中断した。世界を忘れることに没頭した。睡魔はもうそこまで来ている。シーツは温もりを知ってしまっている。再び思考が再開されたとき、俺は何もなかったように朝の空気を吸い込むのだろう。世界のひとつの歯車としてゆっくりと回転を始めるのだ。それが眠りであり、区切りであり、世界の終わりでもある。
 けれど、それが世界の始まりだった。自己中心主義者との思考の共有の始まりだった。
「―――あ?」
 気がつくと、俺は白い部屋にいた。真っ白な部屋だ。遠近感の把握さえ許さないほどの純白の部屋だ。それでもそこは『部屋』だった。天井があり、床があり、壁がある。その中で、俺は停止したはずの思考を再開していた。朝の空気なんてどこにもなかった。
 世界―――。
 本能が無理矢理に理解をさせる。もしくは、その言葉自体が世界の声だったかもしれない。脳に直接叩き込まれた単語はそれだけだった。世界。
「何も、ないのか……?」
 問いかけたが、世界は何も答えなかった。答えようとする意思すら見当たらなかった。俺の言葉は固体となり、目に見える形として白い部屋を彩った。誤った色彩であるかも俺には理解できず、世界は解答をよこさない。それほどに、世界は何も持ち合わせていなかった。何もかも持たず、けれど全てを孕んでいる。
「まるで、原始の海、だな」
 根源の渦、という言葉を思い出す。全てのものは根源を持ち、世界すらが根源より生まれ出ずる。別名を混沌という。つまりそれは原始の海に他ならない。可能性を抱いたまま固定された存在。それを生み出すのが根源の渦であり、全てが回帰する場所でもある。その可能性の海の中で、確かな存在として存在する俺と、取り囲む壁と、壁。
「何が言いたい?」
 俺は世界に問いかける。
「何を望む?」
 白い部屋に問いかける。
「何を、考えている?」
 答えは、返ってこなかった。沈黙は決して破られなかった。つまるところ、それが世界の回答なのだろう。世界は何も求めていない。―――無意思。
「そうか。求めたのは、俺か」
 世界の思考を。世界の存在を。世界の知覚を。世界の認識を。
 全ては俺が望み、世界はそれに答えただけのこと。ああ、確かに俺の認識は間違っていた。世界は決して中心にあるわけではなく、彼はただの区切りなのだ。故に世界は区切られることなく、世界は終わることを知らない。何より、世界に意思はなく、世界の意思は世界に含まれる全てのものによって作られる。いや、世界は俺の世界が、誰かの世界が、全てのものの世界が作り出した集合体でしかないのだ。白い部屋。穢れを知らない無垢な部屋。誰もいない、けれど誰もがいる狭い部屋。
「なら、俺の答えは簡単だ」
 世界が、たったそれだけの存在だというのなら。
「俺は、―――世界を忘れない」
 たとえば、手を繋ぐこと。それが俺と誰かの世界を結びつけ、この部屋とその世界とを結びつける。区切られる。世界という区切りの中で、真っ白い無垢な部屋の中で。
 世界は無感動にそれを抱え、俺たちは無感動に抱き締められる。
 繰り返しだ。
 区切ることで俺たちが生まれる。生まれれば、世界は抱き締める。どうして世界を忘れられるだろう。抱きすくめられ、どうして世界を無視できる?
「忘れない。そして、いつかは―――」
 世界となるだろう。
 区切りを失い、世界という区切りそのものへ。
 歯車など存在しない。どこにも行かず、ただ在り続ける。
 世界。
 何もかも抱え、何も持たない。
 それが、世界の示した答えだった。

 さあ、目覚めよう。
 願わくば、この夢を大事に抱えたままで。


 現忘るる夢の果て(III)

 冬も間近に迫ったある日のことだった。
 ふと何気なく窓辺に目を遣ると、そこに紋白蝶が留まっていた。
 最初は私の見間違いかと思った。確かに今日はいつもよりも暖かかったが、それでも暦の上では晩秋だろう。日光ではもう紅葉も終わろうとしていると聞いた。そんな季節に、春を告げる紋白蝶など見られるはずが無い。よく似た蛾の類ではなかろうかと、そう思った。
 けれども、私がどれだけ目を擦ってみても、そこにいるのはやはり紋白蝶だった。太陽の光を眩しく反射させる純白の羽と、そこに丸く穿たれた黒い紋。時折吹く北風に臆することも無く、その蝶は静かに窓辺に留まっていた。場違いな春がそこにあった。

「一体、何処から来たのかしら」

 私は暫くその蝶を観察することにした。その蝶が珍しかったこともあったのだが、なにより私には他にやることも無かったのだ。私は読んでいた本に栞を挟むと、蝶が飛び立ってしまわぬように気をつけながら窓際に椅子ごと移動した。ごとり、という椅子の音に微かに羽を震わせる。その姿は弱々しくもあり、それ故に命というものを感じさせた。
 綺麗な蝶だった。
 陶磁器のような白い羽も然ることながら、凛とした二本の触覚や、たおやかに折れ曲がった六本の脚、その関節に至るまで全てが美しさを感じさせた。小さな体は隅々まで力強さを秘めており、今にも飛び立ってしまうようにも、いつまでも北風に耐えていられるようにも見えた。しかし、その体の落とす影は柔らかく、淡い輪郭は浅い眠りの内で見る夢のようなものを想像させた。儚い影と確かな身体。それは晩秋の蝶を眺める私の心境によく似ていた。

「静紅さま、入ってもよろしいでしょうか」

 唐突に、ドアの向こうから声がした。使用人頭の弓乃だ。無意識にドアを振り返った私は、次の瞬間、返事もろくにしないまま慌てて蝶に視線を戻した。
 蝶は飛び立ってしまった。
 そんなイメージが私の中に湧き上がったからだ。どうして自分がそれを恐れたのかはわからない。戯れに眺めていただけのはずが、私はいつの間にかその蝶の姿に魅入られていた。

「静紅さま?」

 弓乃の言葉を文字通り振り切って、振り返った。
 蝶は、まだその場所にいた。
 私は安堵の吐息を漏らす。まだ、いてくれた。その事実がなぜだか私の心を暖めた。

「何用ですか」

 蝶を視界に入れたまま、漸く弓乃の言葉に声を返す。
 私の声に驚いたのだろうか、蝶は一度だけふるりと羽を震わせた。
 直後、背後で音も無くドアが開く。

「失礼します。静紅さま、正孝さまがお呼びです」

「お父様、が? 何故です?」

 弓乃にちらりと目を向けると、彼女は少しだけ申し訳なさそうな顔をして言葉を紡いだ。

「私は静紅さまを呼んでくるよう言いつけられただけですので、そこまでは計りかねます。書斎でお待ちですので、お急ぎください」

 私は再び視線を戻す。心配するまでもなく、蝶はまだその場所にいた。

「分かりました、すぐに参ります。弓乃、下がりなさい」

「失礼します」

 小さな足音と、無音のドア。
 遠ざかる弓乃の足音を聞きながら、私はただ蝶を眺めた。
 父が呼んでいる。何の用かは分からない。ただひとつだけ分かることは、私はもうこの蝶を眺めていられないということだ。
 それでも私はその蝶を眺め続けた。ガラスの向こうは、いくら日向とはいえきっと肌寒いだろう。その冷たい空気の中で、けれども蝶はその場所に居る。何を求めるでもなく、ただその場所にいる。
 私は、そっと窓の鍵に手をかけた。
 蝶が飛び立ってしまわぬよう、ゆっくりゆっくり窓を開ける。どうしてそうしたのかは分からない。たぶん、私はもっと近くで蝶を見たかったのだろう。若しくは、蝶と同じ冷たい空気の中に居たかったのか。
 窓が完全に開かれる。冬の風が容赦なく部屋の空気を追い出していく。冷たい日向に佇んでいる。その影は小さな蝶と私。
 影が、―――動いた。
 いよいよ飛び立ってしまうのかと、そう思った。椅子を置いただけで羽を震わせたのだ。私の声にふるりと震えたのだ。窓を開けたりすれば、流石に蝶は飛び去ってしまうだろう。だから、動いたのは蝶の影。そう思った。
 でも、動いたのは私だった。
 影絵の私が、動いていた。
 手を伸ばす。
 手を伸ばす。
 蝶に向かって、手を伸ばす。
 私はそうして初めて気がついた。私は蝶と同じ風の中に居たかったんじゃない。私はただ、その蝶が欲しかっただけなのだ。欲しかったからこそ、その蝶が飛び去ってしまうのが怖かったのだ。だから手を伸ばしている。だから手を伸ばしている。
 私を止めるものなど何も無かった。蝶は変わらずその場所で日の光を浴びていたし、弓野の足音はどれだけ耳を澄ませても聞こえなかった。もとより、私の耳には自分の心音しか届いていない。あるのは私の命、それだけだっだ。
 影はその蝶を掴もうとしていた。指先はその羽に触れようとしていた。そうされてもなお蝶はぴくりとも動かなかった。静謐な空気を湛えたまま静かにその場所に佇んでいた。

 ―――触れ、る。

 そこから先は、夢だったのだと思う。
 私の手の中には何も無くて、気がつけば弓乃がベッドサイドで心配そうな顔をしていた。頭の奥で、ずきりと軋む重い何か。関節の痛みと悪寒とが、私に高熱があることを告げていた。氷嚢が、私の熱を心地よく冷ましていく。何もかもが、あの映像を幻に変えようとしていた。
 頭の奥の、重み。
 私はその正体を知っている。
 あれは夢だ。成れの果てだ。あの蝶の羽ばたきが、私の脳を軋ませている。
 触れると同時に、蝶はぼろぼろと崩れ落ちた。私の指先が触れた場所から、ぽろぽろ、ぽろぽろ欠けていった。欠片は風に飛ばされる。あるものは優雅に舞い、あるものは更に細切れになった。
 日の光が蝶を焼く。私の指が蝶を壊す。羽はいつしか灰となり、身体はいつしか炭となった。私は何も捉えられず、蝶はついに飛び立った。ただ夢だけを置き去りにして。
 軋む。軋む。夢の、軋み。
 私はこの音を忘れないだろう。この重みも、あの姿も忘れない。
 否、私は忘れられないのだ。
 あの蝶を手にしようとしたときから分かっていた。

 私はさながら、あの蝶に、恋をしてしまっていたのだから―――。


 洒落にならない

 えー、どうしましょうかね。
 どうするもなにも、今さら何も出来ないわけですけども。
 ですが、後味が悪いのは確かであって。
 瓢箪から駒というか……。



 本当に地震がきちゃいましたね(汗)



 関東じゃなくて新潟でしたが。
 うちの住んでるあたりはそれでも震度4でした。それが3回かな。
 気だるくGPMの三周目なんかやっていたので、初期微動から感知できちゃいましたよ。
 初期微動継続時間の短さから「うわ、近っ!」と叫んでチャンネルチェンジ。
 3分後には、新潟で震度6強という言葉を目にし、愕然とする永瀬がいました。
 ちなみに、当日の永瀬の睡眠時間は、26時間連続起床の直後のくせに5時間半。
 内訳は2時間、2時間、1時間半。全然眠れず。
 やっぱり、何かを感知してたんだと思いますよw 結果論だけど。
 うむ、これからは眠れなくなったら地震が来る、と考えていこう。マジで。

 あー、しかしやはり、眠れない時点で
「眠れないんです! これは、…これは地震の合図だッ!」
 と、国会とかに乗り込むべきでしたか俺は。
 警備員につまみだされるどころか、
 窓に鉄格子が嵌ってるタイプの病院に連れて行かれたでしょうけども。


 現忘るる夢の果て(II)

 何もかもが雑然と蠢いている。
 幾つもの思考は指向性を持たず、その中に漂う私はあてどない至高への試行を嗜好する。
 果てはもう見えている。
 私はただ、ぞぶぞぶとその沼に飲み込まれていくだけだ。
 カレイドスコープ。
 踏み出すたびに、世界は瓦解による構築を開始する。
 やがてそれすらも永遠となるだろう。
 有限の彼方さえ、無限の中心へと還ってきてしまった。
 終焉の消失。それが最果て。終わりの地。
 果ては目に映るだけで、泥濘は私を放さない。

「ひどく眠いわ。私の中に、誰かが夢を置いていったみたい」

 ぞぶぞぶと、ぞぶぞぶと。
 食まれているのは足か、私か。
 息を吸うことですら私。なら、沼に飲まれることすら私だろう。
 柔らかな歯は食まれる私を捕まえた。
 咀嚼されれば、私もカレイドスコープの、その、      。
 瓦解する。結合はとうにほどかれている。
 分子は軽々しく手を離し、ゆらめきの中に去っていった。

「あは、あはははっ」

 笑う声すらほどけていく。
 肺は泥で満たされている。
 こふり、と吐いた土塊は、甘い色の匂いがした。
 錆び付くことを知らない、色。

「私には『  』が似合っていたかしれないわね」

 そんな自嘲気味の微笑みすら、沼は無感動に飲み込んだ。
 食まれる私は、やさしい咀嚼の夢を見る。


 現忘るる夢の果て

 夢ばかり見ている気がする。
 とりとめのない、筋書きも何も無い幻ばかり。
 私の現実はどこにいってしまったのだろう、まどろみの中でそんなことを呟いた。
 結合と乖離の隙間。
 曖昧さが私を希薄にする。

「沈黙することが、正しさを持つこともある」

 夢の中で、彼は確かそんな風に囁いた。
 その言葉に訊き返した私は、きっと彼の言う正しさを持ち合わせていなかったのだろう。

「目に見えるものが真実とは限らない。聞こえる音だって真実とは限らないだろう。
 なら、目を瞑っていればこそ見えるものも、沈黙が守る正しさだって、ある」

 苦笑いを浮かべながらそう言葉にした彼もまた、正しさを守ることが出来なかったから。
 だから、私にそれを託したのだと思う。私が現実に戻る前に。

「言葉にした瞬間、正しさを失ってしまうものもある。
 俺たちが大事に抱えているそれをどれだけ守れるか。
 それがきっと、現実で生きることの価値なんだろうな」

 私は、その言葉を大事に抱えていこうと思った。
 そして、彼に抱かれているこの夢もまた、正しいまま持っていこうと。
 そう決意すると同時に、私の目に映る彼は背中を見せていた。
 それが、合図だったんだと思う。

「これが最後であることを願うよ」

 夢から覚めてしまうように、彼は少しずつその輪郭を失っていった。
 けれどそれは夢から覚める合図なんかじゃなくて、私はただ他の夢に歩き出しただけ。
 私は夢と夢を渡り歩き、私をさらに希薄にしていく。
 沈黙を守るほど、まぶたを閉じるほど、私は現実から遠くなる。

「バクをつかまえたのさ」

 自慢げにそう言葉にする彼は、真実こどもだった。

「これからコイツが食った夢を全部吐き出させてやるんだ。
 そしたら、きっと世界はもっともっと楽しくなるよ。
 なんてったって、世界中の夢がコイツの中には詰まってるんだからさ」

 無邪気に笑いながらそう言うと、彼はポケットから一本のナイフを取り出した。
 きっとバクのおなかを裂いてしまうつもりなのだろう。
 私はバクがかわいそうで、バクはわるいゆめしか食べないのよ、と教えてあげた。
 バクなんて何処にもいなかったけれど。

「あはは、そんなはずないよ。
 だって悪い夢だけ食べていたら、コイツはもうバクじゃなくなってるはずだもの」

 彼は笑った。こどもの無邪気さで、バクのおなかにナイフを刺した。
 私にはバクなんて見えなかった。
 見えたのは、傷口から溢れた悪夢だった。
 バクのおなかから、ごそり、と悪夢が零れ落ちる。

「ほら、やっぱり悪い夢だけじゃなかった」

 わるいゆめに巻きつかれながら、彼は得意げにそう言い放った。
 私にはもう、バクの傷口も彼のナイフも見えなかった。
 つまり私はバクのおなかから溢れ出たわるいゆめを見ているのだろう。
 最初から、バクのおなかには穴が開いていたのだ。誰も気づかなかっただけだ。

「不公平なんかあっちゃダメなんだ。バクはバクだから、不公平なんかしちゃいけないんだ。
 これが正しさだよ。夢の正しささ。現実ではこうはいかないだろうけどね」

 彼もまた、私を抱いた彼と同じようにげんじつと言った。
 その在り処さえ分からなくなった私に、げんじつと言った。
 私はわるいゆめに飲まれていく。
 ぬるりとしたソレから開放されたとき、私は新しい夢に生れ落ちていた。

「時とはつまり、ふさがることを知らぬ傷だ」

 灰皿に煙草の灰を落としながら、彼は気だるそうにそう言った。

「時が血を流し、流れ出た血が時を作る。
 血液が流れ出るから傷なのではない。逆もまた然り。
 故に、時は血を流し続け、血は時を作り続ける。あるのは傷。そればかりだ」

 私にはその意味が分からない。
 時間は傷だという男の手からは、燃え尽きた時間がはらはらと舞い落ちていたから。

「それは違う。もとより、重ねるものでも積み上げるものでもないのだ。
 時とはただ在るだけのもの。それすら、そう見えるというだけの話だがな」

 なら、時間の正しい姿とはなんなのだろう。
 喩えるばかりでは、決して本当には近づかない。

「いや、それも違う。そのものの姿を言葉にするばかりが本当ではない。
 認識することと記憶することはまったく違う作業であることからも明白だろう。
 認識した事実をそのものの言葉に置き換えた時点で、事実はどこかで傾いでしまう。
 正しさを求めるなら、決して真実を語らぬことだ」

 正しさ。
 また、正しさだ。
 私は正しさを求めているのだろうか。希薄な私を否定するために。

「それは逆効果だ」

 私が言葉にする前に、男は一方的に口を開く。
 男は私の考えていることがすべて分かってしまうようだった。
 私の夢なのだから、それは当然なのかもしれない。

「正しさを求めたところで、己の正しさは手に入らない。
 それが欲しいなら、己を肯定する誤りを手に入れるべきだ。
 何が間違っていれば己が正しく在れるのか。
 自己肯定とは、その一点に尽きるだろう」

 誤りを手に入れるの?
 そう尋ねると、男は躊躇うこともなく静かに頷いた。

「現実でも同じことだ。
 誰かの誤りを手に入れなければ、己の正しさは示せない」

 男もまた、今までの誰かたちと同じようにげんじつと言った。
 げんじつ。
 無意識にそう呟いた私に、男は煙草をもみ消しながら誤りで創られた世界だ、と教えてくれた。
 あの場所には、正しいと思うものしかないのだと。
 本当にそうならば、私はその場所を思い出すべきじゃないと思った。

「それもひとつの選択だろう。
 夢を渡り、夢から覚めるように消えていく者もいる。
 夢でしか生きられず、夢となることを選んだ者たちだ」

 その言葉に、彼の姿を思い出した。
 夢から覚めるように消えていったひと。
 私に正しくあることを託した人。
 わるいゆめしか見られない世界で、わるいゆめから逃げ出した。
 そんな人を、私は知っている。

「現実の選択に己の意思はない。だが、ここは混沌とした夢の世界だ。
 現実とは違って、状況は君を部屋の隅へと追いやったりはしないだろう。
 さあ、選ぶがいい」

 男は新しい煙草を口に咥えると、少しさびしい目をしてマッチを擦った。
 どうしてそんな目をしたんだろう、そう疑問に思ったときには、私はもうその答えに気づいていた。
 あの人は、私の心の中が見える。
 だからきっと、私の選んだ世界のことにも、ちゃんと気づいていたんだろう。
 マッチの火花が私をその場所へ連れて行く。
 炎に照らし出されるように、世界は本当の暗闇へ。
 私は希薄になっていく。正しくありたいと、そう願いながら。
 目を閉じて、やがて言葉を失っても。
 世界は、闇のままだった。

「現実は、ここだ」

 そんなぶっきらぼうな、彼の言葉が聞こえた気がした。


 人ばっか

 奥田民生はやはり天才だった。
 今さら『人ばっか』を聴いたわけです。民生の。
 この曲、今まで民生が歌った曲(ユニコーン時代も含む)で構成されておりまして。
 全27曲。すごい。ありそうでなかったよこんなの。
 メドレーという形ではなく、曲を繋げて『1曲』の形にしてるのね。
 『KING OF KIN』の入り方が熱すぎる。
 だらだらと朝ごはん食べながらM−ON見てたらすごいもの見ちゃいました。
 朝から大興奮。歌詞&引用曲はこちら参照

 人ばっか、とヒット(曲)ばっか、をかけているのですかね。

 さてさて、まぁそれはさておき、朝からこんなものを見ていたわけで、
 今日もちゃんと寝られませんでしたよ。2時寝の6時40分起床。4時間40分。
 流石にまずいだろ、と無理やり2度寝したんですが8時起床でした。約5時間半。あうあうあ。
 ひっさしぶりにはなまるマーケットとか見ましたよ。こたえてちょーだいとか。びっくり。
 おかげでもう眠いです。(現在0時50分)
 ぐあー、このままだと金曜の夜勤がすげぇキツそう。泣くぞ!


 宇宙はバランスのみだ

 そこに深さとしてのリズムがある。――byエスパーキヨタ

 というわけで、マインドシーカーよりの抜粋文から何日かぶりの日記開始。
 アンバランスな日々であったという意味からも。

 何がアンバランスかって、そうですね。
 まずですね、最近なんだか眠れません。眠れるけど、長く眠れないというか。
 普段だったら永瀬はもりもり寝られるわけですよ。世間の人に侮蔑の込められた冷たい目で『死ね』と言われてもおかしくないくらい寝ているわけです。12とか。
 それがですね、ここのところ調子が変なんです。ぐっすり寝るつもりが5とかで目が覚めちゃうんですよ。
 一昨日もそうでした。Fireflyとギャラギャンが泊まりに来ていて、いつもだったら最初にFireflyがもぞもぞ起き出してつまらなそうにケータイのディグダグをやってたりするんですけど、一昨日は驚くべきことに永瀬が一番最初に覚醒。4時間半で。ありえないことです。あってはならないことです。
 しかも、悪いことに寝られないだけで眠気は残るんですよ。おかげで、Fireflyが帰ってギャラギャン二泊目の昨夜は布団に入って電気が消えると驚くほど速やかに就寝。ぐうぐう寝るために軽くお酒をいれていたこともあったんですけど、ギャラギャンをほっぽって寝てしまいました。
 で、結果としてぐうぐう寝られたのかというと、3時半寝の11時半起床。一般的。
 これもおかしいのです。普通なら12オーバーで寝るところです。それが8! どうしたの俺!
 8も寝れば十分だろ、とか言われそうですが、それは常識にとらわれた考え方だそこの君!
 普段の生活が異常な永瀬にとっては、この事態は異常なのです。

 まぁ、裏の裏は表なんですけどね。心配することじゃないんですが。

 唯一心配すべきことがあるとすれば、
 この体調の変化が自己防衛本能に因っているのではないか、ということうらいですか。
 つまりですね、
 その、たぶん、……そう、たぶん、ですよ?
 あーでも、十中八九そうなのかな……いやいや、そう悪く考えちゃダメだろう。
 えっと、おそらく、です。もしかしたら、なんですけど。
 えー、


 そろそろ関東大震災かもしれない。


 あ、今露骨に『こいつ馬鹿だ』って顔をしましたね?
 失礼ですよ! こっちは本気なんですよ!
 事実、こないだの地震(17日)の時は発生3分前に目が覚めたんですよ!
 で、『うあ、寝られる気がしねー』とか考えてたところに地震。
 ちなみに、その前日にとその話をしていまして、『眠れない……これは地震の予兆だ!』と結論していたわけですよ。その矢先の出来事。
 正直、ちょっと心配してます。地震きたらどうしようって。
 とりあえずノーパが落ちるのだけは阻止しようと決めました。あとはいいや。金目のものもないし。
 いつまでも平和に暮らしたいものです。

 あとはですね、アンバランスといえば、俺の書く文章(作品の方)のバランスが乱れてきたこと。
 自覚できるくらいアンバランスです。俺の場合、こういうのの原因は精神的なものに因るんですが。
 なだらかな日々を送っているハズなんですけどね。どうして乱れるのでしょうね。
 あ、でも、日々がアンバランスな方が文章は上手く書ける気もします。
 あれは文章でバランスをとって日々のアンバランスさを修正しているのかもしれないですけど。

 とにかくまぁ、宇宙はバランスのみだって言うし(清田が)、なんとかなるでしょ。


 真の恐怖

 永瀬が幼少から恐れてきたもの、といえば『トトロ』が有名ですね。
 特にこのシーンの後の、吼えるトトロ。
 みんなどうしてアレを直視できるの? あの形相はまさに獰猛な肉食獣の類じゃないですか。
 正直、幼いわたくしは震え上がりましたよ。つーか号泣。
 そして、トトロはわたくしの心に『人を食う異形の者』として刻み込まれたのです……。

 それから10余年。
 さすがにこの歳になれば怖くなくなりましたよ、トトロも。
 まぁ、アンチ宮崎的な思考回路が出来上がってしまったので見ることも少ないですが。
 つーわけで、一応永瀬はトトロについては恐怖心の克服を果たしていたわけです。いつの間にか。
 故に、恐ろしいものはもうテレビに映らないのです。
 ………。
 …………。

 そう、思っていたのに。

 永瀬はよく泣く子供でした。
 心霊番組などは怖すぎて見なかったのですが、鬼太郎のエンディングで泣ける子でした。
 そんなだからトトロの咆哮で泣いてしまうわけで(今でもあれはホラーだと信じて疑わないが)、
 トトロに限らず怖いものは嫌いでした。泣いてしまうから。
 怖いものが嫌い。
 具体例を挙げればトトロが嫌い。
 そんな幼少記憶を持っていた俺なんですけれども、以前から少し気になっていることがありました。
 なんといいますかね、ここ2年くらいで急に思い出したんですけど、
 何かひっかかってる気がするんですよ。怖いものについて。
 怖いものが嫌い。トトロが嫌い。
 その記憶は間違いじゃない。ということは、何か足りないんだ。
 俺はトトロ以外に怖いものを持っていた?
 そんなことを、ここ2年ほど時々思い出していたわけです。

 ―――で。
 その2年間溜め込んでいた(といっても特に気にしていなかったのだけど)モヤモヤなんですが、
 今日、突然にその正体を現しました。
 メシ食いながらチャンネルを適当に回していただけだったんですが、
 一瞬しか映らなかったはずのソイツは、突如として俺の中の恐怖心を呼び覚ましました。
 ビクっとして、そっとチャンネルを戻す俺。
 そこに映し出される、幼少の頃の恐ろしい記憶。

 ヤツの名は、モラン

 あーもう、ホント怖ぇぇ!
 モランだけはどうしようもなく怖い。今でも怖ぇよアレは! 不気味すぎ!
 大抵「寂しがり屋の」モランとして紹介されますが、いや、どう見てもそうは見えねぇ!
 あ、いや、モランが寂しがりやだってのは知ってますよ?
 後にムーミントロールと友達になることも知ってます。よく見てたし。
 それでもモランは怖い。
 ウェブ上ではこんなモランしか確認できませんけど、アニメのあの、凍てつく冷気を纏って低く唸り、暗闇から明りを求めて台地を凍てつかせながら歩くモランの姿は本当に怖いです! ゾクっとする。
 あのムーミンパパが鬼気迫った顔で
「出て行けモラン! ここはお前のような者が来る場所じゃない! 10数えるうちに姿を消さなければ撃つぞ! 私は本気だ!」
 と言ってのけたりするのも俺のモランに対する恐怖を煽る原因なんでしょう。
 あのムーミンママですら
「早く出て行かないと、このフライパンで頭をぽかりと打ちますよっ!」
 と言い放ちますからね。
 それを聞いて、
「ああ、モランは本当に怖いヤツなんだ」
 と幼い俺は思ったに違いありません。
 テンカウントの中、ズルズルと大地を凍らせながら山へ帰っていくモラン。
 山々で木霊する、モランの低い唸り声。
 久しぶりに、『楽しい』ムーミン一家を緊迫した雰囲気の中で見ていました。

 いや、ホント怖えよ。


 面白すぎる

 省略された主語は、『HELLSING』と『FF5』なんですけども。

 やー、今さらになって今月号のアワーズを立ち読みしたんですけれど、
 これがまた大変なことに! 本当に大変なことになっていますよHELLSING!
 マクスウェルも少佐もみんな狂ってる! ウォーモンガーここにあり!
 すんごい面白い展開になってまいりました。どうなるのコレ!
 新刊が楽しみでしょうがないです。

 えー、あとはFF5ですか。
 まぁなんと言いますか、5が好きです。6の次に。
 ジョブチェンジ&アビリティシステムが好きなんでしょうな。だからFF−Tも好きなわけで。
 久しぶり――それこそ10年とか?――にやったので、おおいに夢中になってしまいました。
 どれくらい夢中だったかというと、気がついたら風・水・火のクリスタル砕けていたくらいです。
 残ってるのは土のクリスタルだけです。おわ、進めすぎ!
 といっても、この後舞台が変わったりするので、そんな進んでるわけじゃないですが。
 あ、こんな話されても分からない人には分からないね。
 分からない人にも分かる話なんてこの世に存在しないけれども。

 さて、眠ろうかしら。
 FF5の所為でもう5時半ですわん。朝の。泣きたい。


 純白の狂気

 京極夏彦『狂骨の夢』、読了。

 9月後半から1ヶ月ほど読むのを休止していたのですけれども、
 今日から久しぶりに読み始めたらクッソ面白くて450ページ一気に読んでしまい。
 あー、相変わらずこの人の本はすごいなぁ。
 面白い、というよりすごい。圧倒される。その構成や知識や展開などに。
 京極さんは一体どこでこういう知識を手に入れるんでしょうね?
 やっぱり京極堂と同じように古書なんですかね?
 だとしても、その読書量は半端じゃないですよ。
 1冊書くのにどれだけ読んでいるのか。それとも過去に読んだものから引用するのか。
 デビュー作の頃はまだいいんですよ。
 『姑獲鳥の夏』もすごかったですけど、あれで出てくる専門的知識というのは、
 陰陽道と神道、妖怪、心理学、呪術くらいですよね、おおまかに言えば。
 あとは検死とか、そういったところ? まぁある種のミステリーには必須かもしれないですけど。
 それが『魍魎の匣』になると、神道は神道でも地方の地鎮祭や祭神、祝詞の話まで出てきてものすごくマニアックになってくる。さらには外科的知識もプラス。おいおい、アンタ小説家だろう、と。
 そして今回の『狂骨の夢』は神道の極めつけ的な。知らない神社いっぱい出てくるし。
 さらにはフロイト・ユングの夢判断から精神分析学あり、仏教あり密教あり基督教あり、
 もう宗教と心理学のオンパレード。一体どれだけ読んでるんですか!
 地方民謡やらも使ってくるし、……無理だね。京極の小説は先読みなんか出来ない。無理。
 今回の事件の解決の仕方も鮮やかだったし―――、天才だ。
 あーもう、おもしれぇよ!
 でも厚いよ!

 そんなこんなで、「髪を切りに行く」というお出かけの90%が読書でした。

 あー。
 早くコレが見たいなー。


 財布

 をとうとう買いましたよ。
 小銭入れ部分に穴の開いた、6年前から使っている財布ともお別れです。
 というかお別れしました。もうアイツはゴミ箱という棺に収められました。
 化けて出ないかちょっと心配。

 でまぁ、安い財布ですよ。
 流石に1000円ではないけれどね。でも安い。
 こだわりがない、というのもあるのだけれど、最近は金欠だしね。
 本当に欲しい財布は高いものばかりだし。
 あー、そういえば昔はBWLの財布とか欲しかったなぁ。
 フィッシュフックでおなじみのBWL。
 HUNTERXHUNTERのクラピカが使うチェーンジェイルがBWLですね。
 ちなみに、ジャッジメントチェーンはトラヴィス。TRAVIS_WALKER。たぶんね。
 おおっと、話が逸れた!
 いや、あんま逸れてないか?
 とにかくシルバー。シルバーおおハマり時代はこだわりがあったのに、と。
 でも、やっぱBWLやらウルフマンブラザーズやら、言うまでもなくクロムハーツとか。
 そういった大御所のモノって、異常に高いじゃないですか。
 そうね、、、今サクッとBWLで検索したけどこんな感じだしさぁ。
 12万は払えません。ああ、お金が欲しいなぁ……。

 そんなことを思いながら、新財布へと中身の移動をしておりました。
 あー。安い財布に財布の値段と同じ程度のお金しか移動できない寂しさ。あー。
 早く給料日が来てください。来月の。
 今月のお給料はまた5万弱程度ですよ。どうやって生活しろと!
 お先が真っ暗です。

 やはり宝くじを当てるしかないのか。
 それとも株?
 馬やスロットの方が早い説もありますが、えー、儲け話募集。


 lights and shadows are like an arrow

 光陰矢の如し。と言いたかった。中学生的。
 正確にはTime flies like an arrowと言うのですが。
 どちらかといえばTime is like an arrowではないのかなと思ったり。
 Timeはflyするものなのか、と問われれば違うような気がします。日本人的感覚かしら。
 そういえばBreaking arrowsっていうミッションがあったな。AC04に。

 でまぁ、光陰矢の如しですよ。
 季節は俺の知らないところで秋から冬へと変わり始めていて。
 たとえばそれは、アスファルトをオレンジ色に染める金木犀の花だったり。
 たとえばそれは、郵便局に貼られた『年賀状予約受付中』のポスターだったり。
 ついこの間までクーラーなしじゃ生きられない生活だったのに、気がつけばパーカー着てたりして。
 焦るとか焦らないとか言う前に、ただただ驚いてばかり。

 結局、何かにしがみつくことは出来ないんでしょうね。
 ただひとつ、時間というものの前でだけは。


 一新

 まぁ、有言実行、とは言えないような遅さでしたね。
 ずいぶんと時間がかかりました。リニューアル。
 フレーム使わないんだから、ファイル数も少ないはずなのにねぇ?
 まったくもって不可解ですわん。

 さて、今回は見ていただいて分かるとおり写真素材を使ってみました。
 しかも植物。生き物。
 植物の素材だなんて、もしかしてM.P.D.初じゃないですか?
 いっつも十字架だのなんだの、わけの分からないものばかり使っていたような気がします。
 その反動の所為なのか、あるいは永瀬の心に何らかの成長だとか変化だとかがあったのか、詳しい理由は俺にもさっぱり分からないんですけれども、とにかくまぁ暫くはコレでやっていきます。うす。
 特に何か新しいものが増えたわけではありませんけどね(汗)

 あ、でも、少しだけ報告があるかな。
 ひとつめ。
 『Novel』で載せていた小説を少し増やしました。
 みんな過去の作品の復刻版です。つまりは手抜きです(ぉ
 1個だけここでは未発表の作品が載っております。まぁ、お暇なときにでも。

 ふたつめ。
 『Links』の知人(オフライン)に鯰氏のHPを追加しました。
 ちょいと覗いてみてやってください。憐れみでもかまわないし。
 出来るならば、純粋な好奇心で。まぁ、お暇なときにでも。

 そんなとこですかね、大きな報告は。
 ご覧のとおり手抜きのぼろぼろリニュなので、何かありましたらすぐ報告してくださいまし。
 永瀬に修正・更新する気力があるうちに報告することをお勧めします。ぎゃあ。
 眠すぎて日本語が変。

 さて、6時(朝)だし寝よう。


 意味もなく

 結局、僕らは↓の日記を書いた後、ラヴィ!!を流しっぱなしで寝ました。
 目を閉じても布団を被っても聞こえてくるヌヌネネの旋律。
 どんな苦行ですか一体。
 まぁ、寝られないことはなかったんですけども。

 ヌヌネネで目覚め、ギャラギャンを見送って再び3時間ほど仮眠。
 どうやら永瀬月臣、ちょっと風邪っぽいらしい。
 のどの調子が悪いのですよ。熱はないけども。
 だけど、今夜は夜勤なのでね。大事をとりました。

 リニュ作業ははかどらず。
 うーん、うーん、んんんんん〜
 うーん、うーん、ん・ん・ん
 近いうちにはなんとかしたい。

 わけが分からない人は「きみしね」で検索してくれ。


 きみしね

 ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ
 ヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノヌヌネネヌヌネノ

 おはようございます、永瀬です。

 うーんうーん・んんんんんー
 うーんうーん・ん・ん・ん

 頭から離れる気がしません。
 どうすればこの呪縛から逃れられますか。
 つーか、伊藤が飽きてくれますか。
 エンドレス。エンドレスでございます。

 てーけてーけてけてけてーん
 てーけてーけて・て・てーん

 ラヴィ!!


 無茶な計画

 でまぁ、本当にリニュ作業を始めてしまったわけですが。

 ぜんぜん進みません。色々と試行錯誤はしているけれど。
 予定では今晩(6日24時)更新の予定だったんですけどねー。
 はなから無理な話だったんですねー。

 ちょいと構想などをお話しておきましょう。
 えー、今回は「フレーム」を一切使いません。インナーフレームもです。
 それと、ある程度の画像を使用します。今の状況よりは確実に増えます。
 基本色は#717DB3くらいの青と#B3B3B3の灰色。背景色が白です。
 Flashもちょこっと入ります。手抜きですけどねw

 そんなとこかな。

 まぁ、それほど驚かないと思いますので、期待しないで待っててください。
 案外手抜きだったりするしね。
 今回一番大変だったのはテーブル。
 リニュした暁にはぜひともソースをご覧ください。


 余剰の行方

 でまぁ、こうなるわけですよ。
 16時間寝て、且つ15時に目覚めた人間がきちっと夜に寝られるはずもなく、
 このとおり午前9時に届かんという時間にも拘らずちっとも眠くないわけですよ。
 僕は何か悪いことをしましたか?
 人並みの生活リズムを取り戻したい……。
 そんな些細な願いさえ聞き入れてはくれませんか、神様は。
 そうは言ってみたものの、全て自業自得なわけなんですがね。悲しい。

 ところで、雨というのはどうしてこう勝手に降りますかね。
 僕らの予定などまるで無視して降るじゃないですか、雨って。
 もうちょっと僕らのことも考えてほしいですよね。
 それと自分のことも。降りすぎだろ。そんな無理すんなよ。オーバーペースだよ。
 さらに言えば、時代背景とかも考えるべきですよね、雨は。
 今やコンクリートジャングルと化した関東に、こんなに雨は要らないだろ。
 みーんな吸収されずに東京湾行きですよ。無駄でしかない!
 そろそろ人間の科学力で気象コントロールできてもいいと思うんだけどなぁ。
 誰か頑張ってくれないですかね。とりあえず土日と月曜には雨を降らせないでいただきたい。
 つーか、こんなところに降らせてる場合じゃないだろ、雨雲!
 雨に降ってほしくても降ってもらえない土地があるんだよ! 贅沢もほどほどにしろ!
 あ、こう書くと贅沢してるのは日本人になるのか。チッ、要らねぇよマジで。
 2週間に1日くらいでいいです。隔週の水曜とかで。

 とまぁ、こんな戯れ言を書いているのも本当に無駄なので、
 ちょっとHPリニュ案でも練ってみます。唐突に終わる日記だな。

 あ、日記ですらないか。


 睡眠時間

 …については、7時間を切っても超えても寿命が縮むらしい。
 本日は16時間寝たが、何か?

 つーか、昨日が疲れすぎました。
 あの雨の中、ビル風に吹かれ雨に打たれ、2時間待ち
 & 4時間歩き回りじゃないですか。
 しかもその後、3時間くらいゲーセンいたし。
 いま考えるとだいぶ頭が悪かったな、と。今も悪いですが。
 とにかくまぁ、お疲れ、俺! ということで。

 生活リズムを整えよう、という意識が少しだけ芽生えてきました。
 さすがに、23時に寝て15時に起きたら驚くし絶望するわけですよ俺も。


 快適生活

 というわけで、ついに帰ってきましたよ詩音さんが!
 HDD交換という簡単作業だけで直ってくれましたよ!

 まぁ、簡単作業でしたけど、なかなか大変ではありましたよ。
 バックアップとれてなかったデータをノーパ機に移して、
 それをOS再インストール(XPにしました)した詩音さんに返却。
 インストールしなきゃならんソフト(フォトショ・FLASH等)を片っ端から入れてって、
 Sleipnirのお気に入りもちゃんと再構築。
 めんどー!
 でも、こうしてメイン機の前でネットができることの方が嬉しいので、
 そのへんは目を瞑ります。俺も男だ!

 さてさて、夜が明けるまであと4時間。
 今日の戦に備えて色々と準備せな…。