森絵都メモ
森絵都(もり・えと)の略歴
1968年東京生まれ。91年『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞受賞しデビュー。
同作品で第2回椋鳩十児童文学賞。『宇宙のみなしご』で第33回野間児童文芸新人賞、第42回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞、『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で第20回路傍の石文学賞、『つきのふね』で第36回野間児童文芸賞、『カラフル』で第46回産経児童出版文化賞など名だたる賞を総なめにする。
その他の著書に直木賞候補となった『いつかパラソルの下で』『永遠の出口』など。
最新作は『風に舞いあがるビニールシート』。
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『風に舞いあがるビニールシート』(2006/05)
上司で元夫のエドが、アフガンで死んだという知らせに立ち直れないでいる里佳を、ある記者が訪ねてくる…。表題作ほか、大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語を収録する。
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『永遠の出口』(2003/03)
悩んだり、迷ったり…。それでも少女は大人への入り口に近づいていく。
「カラフル」の著者が描く、きらきら素敵な大人への物語。十代の想い出がいっぱい。
『小説すばる』掲載の作品をまとめる。
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『DIVE!!ダイブ』(2000/04)
1−−−前宙返り3回半抱え型
一瞬にすべてをかける競技、高飛び込み。謎のコーチ出現で、少年たちは
オリンピックをめざしはじめる。
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『DIVE!!ダイブII』(2000/12)
2−−−スワンダイブ
スーパーダイブに挑む知季、荒海に飛び込む飛沫、完璧主義の要一・・・。
それぞれに大きな転機がまちうける。
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『つきのふね』 (1998/06)
あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。進路や万引きグループとの確執に悩む孤独な日々で、唯一の心の拠り所だった智さんも、静かに精神を病んでいき―。近所を騒がせる放火事件と級友の売春疑惑。先の見えない青春の闇の中を、一筋の光を求めて疾走する少女を描く、奇跡のような傑作長編。
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『カラフル』(1998/07)
「みんなそうだよ。いろんな絵の具を持っているんだ、きれいな色も、きたない色も」
ひろかのもっている明るい色が、真の暗い日々をいつも照らしていたんだぞ。
そう教えてやれないのが残念だった。
人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。
この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはみんないつも迷ってる。
どれがほんとの色だかわからなくて。
黒もあれば白もある。
赤も青も黄色もある。
明るい色も暗い色も。
きれいな色もみにくい色も。
角度しだいではどんな色だって見えてくる。
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『リズム』(1991/05)
まわりが気になって自分がめちゃめちゃになりそうなときは、心の中でリズムをとるんだ。
まわりがどんなに変わっても、自分のままでいられるように。十三歳のさゆきの物語。
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