小説

石田衣良メモ
石田衣良石田衣良(いしだ・いら)の略歴
 石田 衣良(いしだ いら、1960年3月28日 - )は日本の作家。本名、石平庄一(いしだいらしょういち)。

 ペンネームは本名の名字・「石平 (いしだいら)」を分割。東京都立両国高等学校では小池昌代と同級生。1983年成蹊大学経済学部卒業。広告代理店にてコピーライターとして勤務した後、1997年『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。

 『4TEEN フォーティーン』で第129回(2003年上半期)直木賞を受賞。『池袋ウエストゲートパーク』は宮藤官九郎の脚本によりTBSでテレビドラマ化。

池袋ウエストゲートパーク『池袋ウエストゲートパーク』(1997年)
刺す少年、消えた少女、潰し合うギャング団。今夜も転がり込むトラブルを退屈しのぎに池袋を駆け抜けろ!躍動する青春ミステリー  

うつくしい子ども『うつくしい子ども』(1999年)
緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、感動のミステリー。

エンジェル『エンジェル』(1999年)
何者かに殺され、幽霊となった投資会社の若きオーナー掛井純一。記憶を失った彼は、自らの死の真相を探りはじめる。やがて、彼は自分の周囲に張り巡らされていた黒い罠の存在を知る。すべての謎が解けた時、あまりにも切ない究極の選択が待ち受けていた。デビュー作『池袋ウエストゲートパーク』の大ヒット、そして『娼年』、『スロー・グッドバイ』でさらなる注目をあつめる石田衣良が描く、やさしく切ないミステリー。

少年計数機─池袋ウエストゲートパークII『少年計数機─池袋ウエストゲートパークII』(2000年)
自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。その笑顔は十歳にして一切の他者を拒絶していた!マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻きこまれていくが…。池袋の街を疾走する若く、鋭く、危険な青春。爽快なリズム感あふれる新世代ストリートミステリー、絶好調第2弾。

娼年『娼年』(2001年)
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく…。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。

波の上の魔術師『波の上の魔術師』(2001年)
あやしげな老紳士と就職浪人の青年が手を組んで、預金量第三位の大都市銀行をはめ殺す!知略の限りを尽くした「五週間戦争」の果てに待つものは…。すべてが市場化する世界を、精緻に痛快に描き切る新世代の経済クライムサスペンス。

スローグッドバイ『スローグッドバイ』(2002年)
さよならから始まる恋人たちの物語。 失恋して心を閉ざした女の子、セックスレスに悩む女性、コールガールに思いを寄せる男性など、「恋する人たち」をやさしい視点で描いた10編の物語。著者初の恋愛短篇集。

骨音―池袋ウエストゲートパークIII『骨音―池袋ウエストゲートパークIII』(2002年)
世界で一番速い音と続発するホームレス襲撃事件の関係は?池袋ゲリラレイヴで大放出された最凶ドラッグ「スネークバイト」の謎とマコトの恋のゆくえは…。 現代のストリートの青春を生きいきと描き、日本のミステリーシーンに新しい世界を切り拓いた、ご存知IWGP第3弾!ますます快調のTV化話題作。

4TEEN フォーティーン『4TEEN フォーティーン』(2003年)
 地下鉄の階段を上がる。目の前にずらりと並ぶもんじゃ焼き屋。裏道に入れば木造の長屋が残り、そして目線を上げれば、そこにはスカイラインを切り取る超高層マンションが。それらがみんな奇妙に調和して共存する町、それが僕らの町、月島。
 180センチ、100キロの巨漢、ダイ。
 ウェルナー症候群という難病のナオト。
 勉強が得意なジュン。
 かっこいいことを言ってもどこかイケてない、テツロー。
 月島中学に通う中学二年生四人組が一年間で経験する様々な出来事。入院中のナオトの許に大まじめで「エンコー」の女子高生をプレゼントし(「びっくりプレゼント」)、過食・拒食を繰り返す同級生とつきあい(「月の草」)、自転車旅行と偽って2泊3日で新宿の町を探訪し(「十五歳への旅」)……。この町でぼくたちは恋をし、傷つき、死と出会い、いたわり合い、そして大人になっていく。
 その他「空色の自転車」「大華火の夜に」「月の草」「ぼくたちがセックスについて話すこと」「飛ぶ少年」の、瑞々しい八つの物語で描く今どきの十四歳、青春ストーリー。

 
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