カイエビ発生

1996年、春

私はは毎年春と秋、埼玉県の秋ヶ瀬公園でミジンコピクニックに行っています。 1995年10月29日のピクニックの頃は雨が少なかったせいか、いつものお弁当を食べる場所の 近くの池は干上がっていました。

会長が言うにはこんな時ミジンコは休眠卵の状態で泥の中にいるそうです。だから池の泥を持っていっ て水の中に入れておけば、何日かすればミジンコが孵るとのこと。

そこで持ち帰った泥を水槽の中に放り込んでおきました。
何日か後、まず泥の中から現れたのは水草でした。
次いで現れたのは見覚えのあるケンミジンコでした。
それから一月ほど放っておいたところ、何やらやたら大きくて丸いのがいるのに気づきました。 最初は何かの貝かと思ったのですが、球の真中が割れ触手の様なのが”ざわざわ”と出て突然泳ぎだしたのです。 それも1匹だけでなく4匹も・・ (*_*;)

その後も丸いのはぐんぐん大きくなり、春になる頃には直径6ミリ位になりました。これはいったい何だろう?
そこで春のピクニックに持っていって、会長に聞いてみることにしました。

会長いわく、 「これはカイエビですね。[ 鰓脚類 ]の仲間です。」
やっとここ数ヶ月の疑問が解けました。 [IMAGE]

注・鰓脚類(さいきゃくるい):あし(脚)がエラ(鰓)になっているミジンコの仲間。 ホウネンエビやカブトエビなどもこの分類に入る。 


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