容器
基本的に何でもありです。会長は漬物樽で飼っています。大きい容器なら大量に、
小さい容器なら程々に、彼女らは勝手に増えたり減ったりします。コップの中でも飼えますが、
あまり小さいと日向に置いたときに煮立ってしまうので注意が必要です。私の場合は
15x25cm程度のプラスチックの水槽(よく子供がカブトムシを飼うのに使うようなのです)に
10cm程の深さの水を入れています。ただ屋外の場合、夏場はボウフラが湧くので、目の細
かい網で蓋をした方がいいです。
コンクリート水槽でもOKですが、できたばかりの水槽ではアルカリが強いので、良く中和しましょう。
餌
植物性プランクトンやバクテリア
を食べるらしいので、それらが増える様な水です。具体的には、枯れた「わら」を水の中に漬けて
置きます。水が黄色っぽくなってくればできあがり。 水道水をそのまま入れたのではカルキ(塩素)で死滅してしまうので必ず一日以上置きます。
「わら」は、そのまま漬けておいてもいいのですが、夏場は腐りやすいので引き上げた方がい
いでしょう。もっと強力なのに、トリクソンがあります。
トリクソンと書くと、何か学名のように見えますが実は「鶏糞」
のことです。(^_^;)
栄養たっぷりの水で、植物プランクトンや
バクテリアが勝手に増え、それにつれミジンコも増えてきます。
池や沼の水もOKですが、「ワムシ」が混じっているとミジンコを食べられてしまいます。
他の会員からの報告によると、イースト菌も大変良いとのことです。エビオス錠を細かくしてや
ると良く食べるとか。あとクロレラも良いとか・・・
消化管の様子が外から見えますので、色をつけた餌をやると大変綺麗です。中には「レインボーミジンコ」に挑戦した方もおられた様ですが、まだ成功したという話は聞いていません。
宮崎県の山本さんからは、「私のところでは近くの雲海酒造さんから焼酎カスをもらって来て、
コンクリート水槽にぶち込んでいます。」というなんともダイナミックなメールをいただきました。
エアー
私の水槽の場合はそれ程密度が多くないのと底に適当に水藻が生えたので、 日当たりの良い場所に置いておくと勝手に酸素を供給してくれます。
しかし密度が多い場合は エアーレーションをした方がいいでしょう。ただし、エアーといっしょに水のろ過をするタイプは、
フィルターにミジンコが吸い込まれてしまいます。一番安い、ホースの先にスポンジ玉がついて
エアーを出すタイプで十分です。
成体採取
天気の良い日に、お弁当とペットボトルを持って池や田んぼに出かけます。目の
細かいストッキングで作ったプランクトンネットですくいます。雨の降った数日後だと、それこそ
「佃煮に出来るほど」います。
休眠卵の入手法
干上がった池の底や田んぼの土のなかにはたくさんの休眠卵が入っています。この状態ですとかなりの乾燥、温度変化にも耐えられるそうです。これを採取してきて水槽に放り込んでおくと、いろんなプランクトンが発生します。何が発生するかは孵ってからのお楽しみ!!!
この休眠卵は、1年や2年どころか数十年、長いときでは数百年も土の中に埋もれていても、水の中に入るとまた孵ることがあるそうです。縄文時代のハスの種から芽がでるのと同じように、まさに命のタイムカプセルですね。
田島さんからの情報では
>板橋の「まつもとペット」ではタマミジンコの休眠卵とエサになる浄化菌などを販売しています。タマミジンコは消化がいいというので飼っているカネヒラや一文字タナゴ、カゼトゲタナゴ、ニッポンバラタナゴなどのエサにしています。
とのことでした。
その他
理由は良くわからないのですが、何らかのきっかけで突然全滅してしまうときがあります。それを避けるためには、常に二つ以上の水槽で飼うことをお勧めします。こうしておけばもし一つの水槽が全滅しても、もう一つの方から分けてやる事ですぐ復活します。
ミジンコはどちらかといえば寒さより暑さに弱いようです。1996年の冬はいなくなってしまいまし
たが、1995年の冬は氷のはった水槽の中で泳いでいました。 倶楽部の他の会員でも世話するのを
忘れ、ベランダに置きっぱなしにして水槽の水を干上がらせてしまった人がいたそうです。
でもまた水をいれたら増えたとか・・・ (^_^;)