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CCV-55の発売は7月29日です。 (一部地方では翌日)
2,000円
(モデルグラフィックス6月号別冊 雑誌18748-6 大日本絵画)

★水陸両用車の2台を徹底取材、シュビムワーゲンと最新の中国製ということで究極の1台と最新作。VW166初期生産型の1台と北京ジープが試作し軍での採用が予定されている試作車どちらも細部に至るまで取材。水陸どちらもダメという中途半端なものが多かった小型水陸両用車だがキチンと専用設計すれば両棲類は作れる。どちらもオフロードの性能にしても陸上専用車並みにある。それもそれぞれの車重に応じた設計のお陰。★ディスカバリー200Tdi 5速:実は編集室で部品取りにと思って買い込んだ2台のディスカバリーが車種規制の猶予期間があるので乗っている。その初期型を試乗ったって毎日なのだが。★ハイラックスRN36:いわゆる一世風靡もののCCVで他の四駆ピックアップとは違うハイライダーで登場。エンジンを乗用車のものにして延命している1台に試乗。★ランドクルーザーBJ42にV6を搭載。輸入車アストロのものがアダプター等の関係から安上がり。規制対応だけではなく重いエンジンからの開放もまた価値がある。★ランドクルーザーFZJ80のフロントを5リンク式サスペンションにして、より動きが良くなるように改造。★タフトF50:ダイハツはCCV市場に遅く参入して売れないままに撤収してしまった。そのディーゼルモデルで新車のような程度の良い車体に試乗。 取材の足には知る人ぞ知るロッキーを使った。★オーバーランド再生記:日本に2台しかないフランスのユニークなCCVの修理。★フランスで開催の軍用装備展では各種の装甲CCVが発表されています。★社会とCCV:自動車リサイクル法は個人の修理にも影響が予想されます。車種規制や運行規制に対応するための削減装置や用途変更。古い車の実態を考慮したクラシックカー保険。★ネジに関する四方山話、3回目は「はめあい」や公差について。★ABSについて、ちょっと変わった自動車技術の批評家によるABSを過信しないための解説の後半。★クロスカントリー・ギャラリーは前号で取材のTWD型6x6。★野宿ライダー:郵政軽バン、ビート、ジムニーは幌とタイア新調。ところで寺崎氏の軽量簡素化ジムニーも取材しました。★ランクルが最高は、アラコという名がなくなることや古いランクルのこと。★「36が行く」は換装終わったガソリンエンジンでのトラブル色々。

自動車リサイクル法 法律の全文

素晴らしい法の趣旨
 この法律について本誌でも少しづつはお伝えしてきた。この法律が出来た背景は廃車の国内での処理が行き詰っているからで、処分の方法も処理場を探すのも限界に近づいているので発生源から規制するというものだ。増え続けた保有台数が横ばいになっているので新車が売れる数も廃車の数も約500万台あり、その内で約100万台が輸出されている。よって毎日1万台以上の廃車が解体処理されている。このリサイクル法では道路を走るための登録が無くなった後も廃車の1台1台を追跡できるにして資源としての利用と適切な廃棄物の処理を行うようにするものだ。
 これまでの法律でも人々に浪費を勧めてきたものは少ないとは思うが、製造業への振興策等で間接的には大量消費社会への道を後押ししてきたと思う。ところが先行している家電リサイクル法と共にこの法律ではユーザーは車をなるべく長期間使用する責務があると明記している。またメーカーもまた長く使えるような設計や取り出した部品の再利用が容易な設計をすることが責務であると明記されている。長く使うための修理に当たっては新品の部品だけではなく中古の部品も使うことも義務づけられている。より平たく言えばメーカーは長く使えるような自動車、そして使われなくなっても取り出した部品が他の車体の修理に再使用出来るような車を売らなくてはいけない。もう販売台数は頭打ちだし保有台数だって7,000万台以上もある国内市場で、もう新車をバンバン売って廃車を増やすのはヤメロというようなものだ。ユーザーも長く使うことで廃車を出さないようにしろということだ。
 実は自動車のリサイクルと部品のリユースはこれまでも行われている。読者の方でも中古部品を買ったり仲間から分けてもらったこともあるだろうし、アルミホイルなんかだと鉄屑屋さんがお金をくれたという経験もお持ちだろう。エンジン本体やスターターの様な補機とか駆動系の部品は再生して商品としても出回っている。ボデーやフレームだって鉄屑のグレードとしては低いがそれなりに材料として使われている。


エセ豪華が最悪
こんな法律を作ってまで本当に始末に困っているのはシュレッダーダストと呼ばれる解体した時に発生するゴミである。それは内装の内張りやダッシュ回りの樹脂とかシートそして外装でも車体の一部に使われている樹脂である。 古い車のように内装はチップボードにビニール張りのものが付いている程度ならいいが現在では安い車でもフルトリムになっていて始末に困る合成樹脂で覆われている。バンパーを無くして車体の前後を大きな樹脂製にしている。
 しかし、このような飾りが本物だったらどうだろうか内張りが皮革や木材であれば腐敗か焼却も可能だ。シートだって金属バネに椰子の繊維と帆布や皮だったら再生も出来るし処分もし易い。外装は全金属製に戻すことは出来るし対衝突安全性とか腐食を考えるなら強度を考えたアルミ合金にすればよい。カーペットでも天然繊維であれば手入れは面倒だが問題は少ない。かつて合成樹脂が少なかった時代の高級車のつくりであればリサイクルの上での問題は少なかったのだ。せいぜい1,000万円程度の車に合成樹脂や合成繊維を使うことで数億円の車にあるような贅沢を真似ようとしたのが大きなマチガイだ。軽からクラウンあたりまでの普通の車には金属や天然素材での内外装を使い、贅沢をしたいユーザーは本物の素材だけで飾ってもらうと言うのが理想ではなかろうか。考えてみれば石油製品やインチキ木目に囲まれてラグジュアリーなんて言うのは恥ずかしいことだし、インテリであれば環境に無頓着とは見られたく無いだろう。古いジープやランドローヴァーからはシュレッダーダストはミニマムしか出ないし本当の高級車は本物の素材で豪華にしているので補修してでも長く使う。普通の車が安い石油製品で背伸びしたエセ豪華さを競った結果ではないだろうか。たしかに合成樹脂は断熱や遮音に役立って居住性を高めてはくれたし複雑な成形も安く出来るので便利である。そして鉄系の金属と違って腐食をしないことからも多く使われるようになったが、この腐らないことがゴミになった時の始末を悪くしている。安い車でも乗っていて金属に触れることは無く、事故の時にも柔らかさで乗員を守ってくれる。しかし車の基本的な機能ではなく、見せ掛けの贅沢のために始末に困る素材を大量に使ったことの環境への負荷は大きかったということだ。これは合成樹脂や繊維が多用されるようになった50年以上も前からわかっていたことだと思う。それが大量の廃車が出るモータリゼーションになると大変な量になったのだが、これまでは大きな問題にならなかったのは埋め立てる余地があったというだけだったようだ。

矛盾
 リサイクル法と車の税金は管轄する役所が違うのはわかる。しかし目指しているのはどちらも「良い環境」であって、その内容が大気汚染とゴミ処理と違っているだけだ。それなのに一方は車を大切に長く使えと言い、一方では古いと排気が汚いから税金は1割増しと言っている。あるいは地域によっては使うなという。多少の負担をするのは構わないけれど理屈の上で矛盾がない様にしてもらいたい。
 またリサイクル法では個人が廃車から部品を取り出すことも規制対象となる。この面でも車を長く使うことを責務としていながら、そのために不可欠な中古部品のルートを絶とうとしている。折角長く使おうとしているユーザーもメーカーからの部品供給も中古部品も入手難だったり高価だったりして廃車にしてゴミのもとになる合成樹脂たっぷりの新車を買うというのでは全く法の趣旨に反することになる。

CCV55-52page 写真説明訂正
39
助手席側にクラッチマスターシリンダーのプッシュロッドが見える。
40
シフトレバーの左がトランスファーの切り替えレバーで右がセンターブレーキ。
41
P.T.O.レバー、つまりスクリューを回すためのもの。
42
ドアは厚くて、しかも内側には立ち上がり部分があるので乗り降りは見た目よりは良くない。
43
リアのドアと折りたたみ式の事務テーブル。

●CCV55-90p前後 オーナーがエンジンを換装した事情が説明不足でした。

まづ自動車NOx法が施行された頃に規制をクリアするためにオリジナルエンジンにEGRをつけてガス検を受験して合格。その後、水没により不動となりセリカ用エンジンに換装、型式が同じなので車検も合格。そして自動車NOx・PM法では前回のガス検のリポートを提出して確認され規制値をクリアしているということで継続検査も合格とのことです。よって規制のための換装ではなく水没のための換装ということになります。

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